うつ病体験記


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唐突ですが、僕は今現在うつ病のため通院、薬物治療を行っています。治療歴でいうと3~4年ほど経ちました。

このブログを立ち上げた理由として、うつ病に関して何か発信したい、という気持ちもありました。

「うつ病患者を理解してほしい」「この治療法がよかった」とか、そういうことを訴えたい訳ではありません(ちょっとはあるかも)。

うつ病になる、ということは、それだけで大きな経済的損失を招きます。

個人レベルでは、収入は不安定になりますし、治療を受けるにあたって医療費がかさみます。そのぶん経済を回す力が衰える訳ですから、日本という国レベルで見ても、うつ病というのは好ましくないですよね。

そして、医療費がかさむ、ということは国民皆保険制度にも大きな打撃となります。うつ病の治療薬は高く、治療は長期に渡るためです。

僕は薬剤師ですので、医療費削減に寄与するべく行動する責務があります。

このブログを読んで、知らず知らず「うつ病に向かう道」を進んでいる方が、レールを切り替えて「うつ病を避ける道」に一人でも多く方向転換して下されば、僕はこの上なく幸せです。

 

うつ病発症期

うつ病になった原因は何か?至ってシンプル、過労と人間関係のストレスです。

人間関係はともかく、過労に関して、僕は明確に道を間違えました。当時、抱えていた仕事を同僚や後輩に割り振ればよかったのです。実際、本社の方からもそのような話を受けていました。しかし、僕は「同僚も既に多くの仕事を抱えているし、後輩にはまだキャリアが足りていないし…せめて後輩がもう少しキャリアを積むまでは…」と自分ひとりで抱え込んでいました。後輩や同僚を気遣っているようで聞こえは良いですが、単に仕事を任せる勇気がなかっただけです。正確に言えば、仕事を任せられるほど他人を信頼していなかった、でしょうか。

身体が疲弊していると、普段なら心の中で上手く処理できていたはずの認知症の患者さんからの暴言や、他職種スタッフからのクレームが、グサグサと心に刺さりダメージを負っていきます。次第に食欲が無くなり、寝付きが悪くなり、仕事の能率が下がり職場に泊まり込んだり、そういった状態に陥っていきました。それでも、この時点で僕は「自分がうつ病である」ということは1ミリも考えてことがありませんでした。心も身体も疲弊しきってしまうと、ただひたすら目の前の仕事を片付ける、片付けなくてはいけない、それだけしか考えられなくなるのです。うつ病の怖いところは、患者自身が気付きにくい、というところだと思っています。気付いたときには時既に遅し、もう引き返すことの出来ない道を歩いていました。

ある朝、家から出られなくなりました。朝イチの出勤で店舗の鍵を持っているのは自分だけ。LINEや電話がひっきりなしに鳴っていましたが、それに応答することも出来ず、ただ狼狽えていました。この時になって初めて「何かがおかしい、うつ病なのでは」とうい考えに至りました。

僕は幸いにも、職場のスタッフや本社の方に恵まれ、「少し休んで、病院に行っておいで」と言ってもらえました。超スピードで業務の引き継ぎを行い、1ヶ月休職することになりました。病院はネットの評判を見て、「精神科」ではなく「心療内科」を選びました。まだ「うつ病かも」と思っていたので、「精神科」には抵抗があったからです。

心療内科の医師は、じっくり話を聴いてくれる良い先生でした。問診の結果、「うつ病ではないように思う。適応障害による抑うつ状態ではないか」という診断を受けました。自分はうつ病ではない、ということに安堵しました。薬物治療を開始するにあたって、抗うつ薬か漢方薬か、どちらを希望するか問われ、僕は漢方薬を選びました。抗うつ薬の服用には、薬剤師であるにも関わらず、非常に抵抗がありました。なぜなら「自分はうつ病ではない」と考えていたからだと思います。残念ながら漢方薬では効果を得られず、抗うつ薬を服用することになりましたが…。抗うつ薬でも中々効果が得られず、頻繁に欠勤や遅刻を繰り返す日々が続きました。

 

倦怠期

そうこうしている内に、諸々の事情で担当医が辞めることになり、後継医の問診を受けました。丁寧な問診で、こちらも良い先生だったのだろうと思います。初回の問診を受けたっきり、僕は通院をやめてしまいました。「どうせ医師が変わっても同じ」と諦めてしまったのです。当然、抗うつ薬の服用もやめることになりました。これまた薬剤師であるにも関わらず、「自己判断で」服薬をやめてしまいました。1年ほど経過していましたが、まだ抗うつ薬の服用に抵抗がありました。

通院もせず仕事を続けていたある日、店舗異動の辞令を受けました。それに合わせて、非常に苦労しましたが引っ越しました。異動先は僕の健康状態を理解した上で受け入れてくださいました。本当に職場の人間関係には恵まれていると今でも思っています。

異動先での店舗でも欠勤、遅刻は常習的でした。とある日、本社の方に通院していないことがバレてしまい、やんわりと通院を促されました。以前の病院は自宅から電車で30分と距離があり、通院自体が苦痛だったこともあり、新しい病院は徒歩10分の精神科に決めました。初回問診の結果、うつ病との診断を受けました。「やっぱりそうなのか」と肩の荷が降りた感じがしました。抗うつ薬の服用にも抵抗が無くなっていきました。「うつ病である自分」を受け入れることが出来たんだと思います。ここまでに2~3年の歳月を費やし、辛い時期でした。

寛解期?

本当にここ最近ですが、やっと欠勤や遅刻が無くなり、「もしかして寛解状態に入ったのかな?」と思いっているところです。もちろん油断は出来ないので、「きちんと服薬すること」「眠くなったら何よりも睡眠を最優先すること」この辺を常に心掛けています。

治療の変遷

漢方薬・・・何だったかすら忘れてしまいました…2種類試した記憶があります。

パキシル・・・嘔気が出たので中止になりました。

サインバルタ・・・前の病院で最も長く服用していた薬。20mg/日をずっと続けていましたが効果は得られず。

レクサプロ・・・今の病院で初めに出された薬。こちらも効果は得られず。

イフェクサー・・・単独では最大量でも効果は得られず。

イフェクサー+リフレックス・・・一時的に改善。薬が効いた!と初めて実感した組み合わせ。

イフェクサー+リフレックス+エビリファイ・・・リフレックスを最大量にしても安定しないためエビリファイを追加。これまた薬の効き目を実感。

という流れで、今の処方は以下の通り。

イフェクサーSRカプセル75mgx3Cap+エビリファイ内用液3mgx1包 分1朝

リフレックス30mgx1錠+リフレックス15mgx1錠 分1寝る前

リーゼ10mgx3錠 分3毎食後

結構がっつり飲んでいるので傍から見ると心配されるかも知れませんが、服薬への抵抗感は一切ありません。前述の通り、うつ病であることを自分自身で受け入れられているからです。幸い副作用も全くありません。寛解状態が続けば薬を減らしていける筈ですが、早く減らしたい!という焦りは全くありません。時間が掛ることは身をもって理解しているので、ゆったりと構えています。

 

とりあえず現時点で書きたいことは書き終わりました。

ご質問があればコメントでもTwitterでも、お気軽にどうぞ!

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2 件のコメント

  • はじめましてこんにちは。

    1ヶ月休職されたんですね。
    最近ヨーロッパ人と知り合いになってわかりましたが、彼らはクリスマスに1か月近く休みます。風邪をひいたら有休ではなく病休を取ります。就業規則で決められた有休以上に休みたいと言って、日数を増やすよう社長と交渉します。
    私たちは薬歴など無駄な仕事で疲弊していますね。薬歴は申し送り事項だけ書けばよいでしょう。

    • nyanさん
      初めまして。コメントありがとうございます!

      1ヶ月の休職を2度取りましたが、目立った効果はなく今も拗らせている次第です。
      ヨーロッパの休暇、羨ましい限りですね。私も本気で治そうと思えば年単位での休暇が必要なのかな、と思っています。が、そんなことは叶わず・・・悩ましいです。
      薬歴は「アレを書きなさい、コレを書きなさい、こんな風に書きなさい」と制限が多いですよね。もっと気楽に仕事をしたいものです。

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